【プロ野球】今年一番イライラさせられた試合は?

暑い夏、不快指数の高い日々には贔屓チームの応援でスカッとしたいもの。しかし応援すればするほど逆にイライラが増してしまうそんな経験はないだろうか。とくに点が取れそうでとれない、追いつけそうで追いつけない、いわゆる拙攻は応援するほうの不快指数も急上昇だ。見終わっても全く爽快感がない、今回はそんな「イライラ試合」をいくつか紹介してみたい。

見る側のイライラを指数化する

拙攻によるイライラ感を客観的に表すために、イライラポイントという指数を考案した。イライラポイントの計算方法は次の通り。(得点圏での凡打数)-(得点圏での得点回数)。ランナーを二塁や三塁まで進めて攻撃が盛り上がってきたところで凡退した場合は1ポイント、逆にすんなり得点を奪った場合は1ポイントをマイナスするという方法で各チームの試合ごとの攻撃を数値化したものである。チャンスを逃せば逃すほど高いポイントが算出される仕組みだ。たとえば先頭打者がツーベースで出塁、続く2人が凡退しが、3人目がタイムリーヒットを打った場合そのチームのイライラポイントは2-1で1となる。

イライラする攻撃の多いチームは?

表1

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以上の手法で8月7日までの試合を指数化した。その結果イライラポイントが高かった試合の一覧が表1だ。この中から何試合かの拙攻の様子を紹介したい。

■5月7日 阪神-中日 阪神のイライラポイント=11

2012年の高校ビック3、中日の濱田がプロ初先発した試合での阪神のイライラポイントが11で6位タイだった。この試合で阪神は濱田から4本のツーベースを放ちながら無得点。2回と4回には1アウトからマートンがツーベースを放つも後続が凡退、6回には先頭のゴメスがツーベースを放ちここまで2安打のマートンだったが、今度はマートンが凡退と長打が全く生きなかった。9安打の中日が7点を挙げたのとは対照的な攻撃で濱田にプロ初勝利を完封で献上してしまった。

■7月31日 ロッテ-日本ハム ロッテのイライラポイント=12

斎藤佑樹が約1年ぶりの勝利を挙げた試合、ロッテの攻撃が3位タイとなった。日本ハムファンにはうれしい試合だったが、ロッテファンにとっては打てそうで打てない斎藤のピッチングにイライラもつのったのではないだろうか。1回にいきなり連打でチャンスを作るも井口が三振、デスパイネが併殺打で得点ならず、2回に角中のソロホームランで先制するも、その後は斎藤の術中にはまってしまう。6回まで投げた斎藤から7度の得点機を迎えるもすべて凡退、結局逆転を許して敗れてしまった。ロッテはこの試合を含めて3試合がランクイン、今シーズン通算のイライラポイントも12球団トップと、拙攻が目立つシーズンになっている。

■5月31日 楽天-広島 広島のイライラポイント=12

広島の快進撃が止まったきっかけの試合も3位にランクイン。広島は1回1アウト一、二塁でエルドレッドという絶好の先制機を逃すと2、3、4回はすべて先頭打者が出塁しながら無得点、6回の1アウト一、二塁、7回の2アウト二塁、8回の2アウト三塁と終盤のチャンスもすべてつぶし12度の得点圏打数でノーヒットと考えられない拙攻を繰り広げてしまう。そして0-0の9回裏、永川勝がアンドリュー・ジョーンズにサヨナラ3ランを浴びるという最悪の結末。広島は翌日の試合こそ勝ったものの以降9連敗、ダメージの大きすぎる敗戦だった。

■7月1日 楽天-オリックス 楽天のイライラポイント=13

デーブ大久保監督代行誕生のきっかけとなった試合が2位にランクイン。オリックス先発の西から3回までに4点を奪うところまでは順調だった楽天だが、その3回ノーアウト二塁から5点目を挙げられなかったことで試合は暗転、楽天が4回ノーアウト一、二塁、5回ノーアウト二塁のチャンスを立て続けに逃す間にオリックスの反撃を受け、中盤の3イニングで8点を奪われ逆転されてしまった。とどめの得点を逃し続けた末に逆転されるというストレスフルな試合展開が監督代行の交代という決断につながった可能性もあるのではないだろうか。

■8月6日 広島-中日 広島のイライラポイント=14

今シーズンここまでファンをもっともイライラさせた攻撃がこの試合。広島は制球の定まらない中日先発・小川から5回途中までで8個のフォアボールを選ぶも得点は菊池のソロホームランと押し出しの2点だけという拙攻、とくに梵は2度の1アウト満塁でともに併殺打とまったくチャンスを生かすことができない。1点を追う9回には先頭の菊池がツーベースで出塁するも丸、エルドレッド、田中が凡退しゲームセット。結局この試合で広島の得点圏成績は14打数0安打。どこかで1安打でも出ていれば試合の結果が変わった可能性があるだけにファンのイライラも最高に高まる一戦となった。
広島はこの試合だけでなくイライラポイントの高い試合が目立つ。一度点が入らない雰囲気が生まれてしまうと打者全員が飲み込まれる傾向があり、これからの優勝、クライマックス進出争いでの大きな課題となりそうだ。

もっとも爽快な攻撃をしたチームは?

ちなみに今シーズンもっともイライラポイントの低かった試合は5月1日のDeNA-中日戦。この試合でDeNAのイライラポイントはなんとマイナス6。ほとんどのチャンスで得点を挙げ、得点圏での成績は10打数7安打、2犠飛というすさまじい攻撃だった。DeNAのシーズン通算イライラポイントは巨人と並んでワースト2位(1位はヤクルト)。筒香を筆頭に得点圏打率の高い打者も多く後半戦の台風の目となりそうだ。