“キューバの至宝”グリエルがもたらす効果とは

DeNAに新加入した“キューバの至宝”グリエル内野手が、8日楽天戦で鮮烈な日本デビューを果たした。「3番・三塁」で登場すると、3安打猛打賞の活躍でチームの逆転勝利に貢献。守備面でも落ち着いたボールさばきで味方に安心感を与えると同時に、一塁送球時に披露した持ち前の強肩でもファンを魅了した。キューバからやってきた正真正銘のスターの登場によって今後チームにもたらされるであろう “グリエル効果”を検証してみたい。

<表1>

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チーム内競争が激化!!

一番大きな影響は、チーム内競争の激化だろう。表1は、グリエル加入前後のスタメンをポジション別にまとめたもの。現在は交流戦 セ・リーグ主催試合ということでDH制が採用されている関係上、グリエル加入による影響はないが、DHがなくなるとどうだろうか。走攻守すべてにおいて超一流なグリエルの主戦場は、二塁、三塁、遊撃。うかうかしていられないのが、二塁・石川、三塁・バルディリス、遊撃・山崎の3選手だ。加入後から報道等でも取り上げられていたように、石川は外野へのコンバートが有力で、バルディリス、山崎もベンチへ追いやられる可能性が高い。ブランコが不調となればバルディリスの一塁起用も考えられるが、現状では誰かが影響を受けることは間違いなく、石川の外野コンバートとなれば、現外野陣も安泰ではない。

表2

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スタメン死守に燃える山崎

グリエル加入が発表された5月13日を境にしたスタメン選手の成績推移をまとめたものが表2となっている。成績は開幕から同13日までと、同14日から6月8日までのもの。影響が顕著に表れているのが先述した石川、山崎に荒波を加えた3選手で、中でも山崎にとっては、グリエルが遊撃に回ってくる可能性は低いとは言え、白埼との正遊撃手争いを一歩リードしたばかり。脱ユーティリティープレーヤーのためにも、負けられないスタメン争いとなる。

梶谷にはさらなる奮起が必要

そうは言っても、現実的には二塁にグリエル、石川の外野コンバートが有力視されている。そうなると、好調を維持する荒波のレギュラーは堅いとして、残るは2枠。筒香、梶谷に石川が食い込む形となるわけだが、表2からも分かるように筒香、梶谷は低調ぎみ。梶谷に至っては、安打・本塁打ともに激減しており厳しい戦いとなりそう。グリエルのデビュー戦となった8日楽天戦でも、筒香が1本塁打を含む2安打3打点の活躍の一方で、梶谷はノーヒット。加えて、梶谷は守備でも危ないシーンを招いており、さらなる奮起が必要となる。

根っからの野球小僧

最後になったが、球場に足を運んでグリエルを見る際に、ぜひ注目していただきたい点がある。それは、守備が終わってベンチに帰る時の彼の笑顔だ。楽しそうに小走りでベンチに戻る彼の姿からは、純粋に野球を楽しんでいる様子がうかがえ、スポーツに国境がないことを改めて教えてくれる。攻守にわたるスーパープレーを期待する野球ファンのみならず、イケメンでもあるグリエルには、今後女性からの支持も高まりそうなだけに、その活躍から目が離せない。