日本勢の戦い方とは? データで見るサッカーACL 

G大阪、浦和、鹿島、柏の4チームが挑んでいる今年のACL。柏が日本勢一番乗りのグループ突破を決めた一方で、浦和は1勝もできず(4/25現在)予選敗退が決定しました。G大阪と鹿島は最終節に予選突破の望みを懸けるわけですが、各チームがリーグ戦とACLをどのように戦ってきたのか振り返ってみると同時に、予選突破した柏の今後について考えてみたいと思います。

まずは、4/25現在の各グループ勝敗表(表1、日本勢を中心に上位陣のみ記載)と日本勢の状況(表2)をご覧ください。柏と浦和の動向は先述の通りで、G大阪は最終節で首位・城南FCとの直接対決に勝てば無条件で予選突破、また引き分けか敗れても他チームの状況次第では突破の可能性が残されています。一方の鹿島は、勝点で並ぶFCソウルとの直接対決で勝利することだけが唯一の予選突破条件となっています。

表3にはACL出場チームの今シーズンの戦いぶりをデータでまとめてみました。各チーム横の数字は登録選手数です(2種登録含む)。

1)登録選手に占める試合帯同人数(全試合/リーグ/ACL)
チームに登録してある選手の内、どれだけの選手が試合に関わったかを表した数値です。数値が高いほどチームが保有する多くの戦力が試合に関わったことになります。

86.2%の浦和が非常に高い数値を記録。またリーグ戦とACLの比較でも浦和だけACLの帯同選手数が多い結果となっており、浦和の圧倒的な選手層が数値として出ています。一方でG大阪が登録人数は多いものの、実戦で使える選手は比較的少なく、固定されたメンバーで臨んでいることも分かります。

2)スタメン選手平均入替人数(全試合/リーグとACL間での入替)
スタメンで出た選手が次の試合でどれだけ変わっているか(ベンチ入り・ベンチ外含む)を全試合通じてと、リーグ戦-ACL間での入替人数の平均を出したものとなっています。

上記の試合に関与した人数同様に浦和だけ激しいスタメンの入替を行ったことがうかがえます。特に、リーグ戦からACLという日程では約半分近くの5.4人という結果がでております。

3)試合間隔について
リーグ戦とACLを両方戦う各チームの試合間隔を中2日と中3日に限定して何日あったかをまとめました。

戦い方という点では、中2日を4回経験した浦和がターンオーバー制でACLに臨み、その他のチームは現有戦力でやり繰りしたACLだったようです。過密日程を選手の能力でカバーしようとした浦和でしたが、結果は予選敗退。予選突破した柏を除くG大阪、鹿島はACL開幕当初こそ、ともに不調でしたが、決勝トーナメントまであと1歩のところまでこぎつけました。予選後もリーグの合間を縫って行われるACLだけに、日本勢にとっては選手層が今後を占うカギになりそうです。

では、現在のところ唯一、予選を突破している柏について考えてみたいと思います。

まず、予選突破が当然の結果といえるのが柏ではないでしょうか。選手層に関しても、どちらか一方に偏ることなく選手起用した結果が見てとれます。また、過密になりがちな日程に関してもJリーグと調整の上、ここまでホーム4試合中2試合を平日開催としACLとの間隔を調整。さらには、決勝トーナメントの日程(5/19開催)をも先に考慮し、柏だけ5/14にJリーグを開催する徹底ぶり(他チームは5/16開催)からは、本気度がうかがえます。

しかし、そこまで準備した決勝トーナメントを勝ち抜くためにも、そしてリーグ戦で順位を上げるためにも必要なのが失点数を減らすこと。ACL予選では表1にあるように、予選上位陣において「8」は多すぎます。またリーグ戦でもワースト2位の11失点を記録しており、目下公式戦9試合連続失点中で、主力にケガ人が出始めていることも心配です。

チーム一丸となってACLを狙う柏の姿は、日本勢のACLの戦い方を占う意味でも大切な取り組みとなりそうです。

表1

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表2

表2

表3

表3