出演者の表記 ~Caféラテ5杯目~

カランコロン♪

珍しく、開店と同時にテレ美ちゃんがやって来ました。

「やあ、テレ美ちゃん、いらっしゃい」

「マスター、聞いて。昨日の縦読みが気になってラテ欄見てたら、おかしなこと発見しちゃったの」

「どうしたの? テレ美ちゃん」

ラジ男くんの問い掛けにカフェラテを頼みながら、テレ美ちゃんが話し出しました。

「あのね、歌番組にL’Arc〜en〜Cielが出てるんだけど、ラテ欄にはラルクアンシエルって書いてあるの。それにHey!Say!JUMPは平成JUMP。AKBとかV6はそのままなのに…何でかな?」

「それはね…」

マスターがおもむろに口を開きました。

テレビが大好きなテレ美ちゃんにとって、マスターは、ラテ欄雑学講座の先生なのです。

今日の疑問は、ラテ欄の出演者表記のようです。

「新聞は、いろんな年代の人が読むよね。特にラテ欄は、小さな子供からお年寄りまで、みんなが読むところだよね」

「うん。私の家では、ラテ欄はみんな読んでる。ラジ男くんトコもそうでしょ?」

「そうだね、僕の家でも家族全員が読んでるなぁ」

英語やフランス語などアルファベットの固有名詞は、カタカナ表記にするのが新聞編集の基本的ルールです。

「例えば、この前、スコットランドがイギリスから独立するか否かの住民投票があったよね。その時、発言が大きな話題になったエリザベス女王を『 Elizabeth』とは表記しないよね」

「確かに。アメリカ大統領のオバマさんもカタカナ表記だし、考えてみればみんなそうだね」

ラジ男くんは納得がいった様子でしたが、テレ美ちゃんはまだ首をかしげています。

「だけどマスター、AKBやV6、それにTOKIOもアルファベットなのはどうしてなの?」

「芸名に限っては、アルファベットの読み方そのままの場合と、ローマ字読みするケースはアルファベットでの表記を認めることにしているんだよ。老若問わず、新聞を読む人は、ABCは読めるからね」

「ふーん、そうなんだぁ」

「でもね、テレ美ちゃん、もちろん例外はあるんだよ。ラテ欄の内容は、専門の配信会社が新聞社から委託されて作成しているのは知ってるかな?」

「うん。気になってたから調べたことがある」

「元になる情報を出す放送局と編集権がある新聞社の間では、しばしば表記の仕方に食い違いが出るそうなんだ。そこで、間に立つ配信会社が両者の言い分を聞いて、時代の流れに沿った形で表記を統一していくんだよ。だから、昔はNGだったけど、今ではOKになったものが増えてきたんだ。ほら、見てごらん」

マスターが指さすラテ欄にはSMAPの文字がありました。

実はデビュー当初、SMAPはスマップとカタカナ表記されていましたが、世間の認知度が上がるにつれ、新聞社ではアルファベットのまま表記することを解禁したのです。

「でも、Hey!Say!JUMPは、どうして平成JUMPなんだろう?」

おやおや、今度は、納得していたはずのラジ男くんが首をかしげています。

どうやら、新たな疑問の種がまかれたようですが…。

さて、マスターはどう答えてくれるのでしょうか?

カランコロン♪

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