番組表の開始時間 ~Caféラテ2杯目~

「ねぇマスター。もう1つ教えて」

「ん? 何だい、テレ美ちゃん」

「テレビって一日中やってるでしょ。でもこの新聞の帯、朝6時が1日の始まりになってる」

多くのラテ欄の開始時間が朝6時で、深夜帯の番組が夜11時台に列記されているのにもワケがあります。

マスターの話を聞いてみましょう。

「テレビ局の草創期は、今みたいに24時間放送ってわけじゃなかったんだ。朝6時に始まって、夜中の12時には放送終了だったんだよ」

「へぇ、そうなんだぁ」

「だから、ラテ欄のタイムテーブルは6時が始まりになってるんだよ」

「でもマスター、早朝4時とか5時とかから番組やってるのに、何で6時始まりのままなの?」

新聞は1980年代の初めまで、活版で作られていました。活版では、活字と呼ばれる鉛合金でできた鏡文字を1つ1つ組み上げていきます。

ラテ欄の時間軸となっている帯を、毎日毎日最初から作り上げるには大変な労力と時間を必要とするのです。

そのため、当時は1度作った鉛板を紙型に写し、活字のすり減りや鉛板の損傷に対応していました。

「テレ美ちゃん、昔、新聞は活字でできていたことは知ってるね」

「ええ。テレビで見たことがあるけど…」

「以前は作った帯を雛型にして、内容だけを差し替えていたんだ。技術の進歩で電算化された後も、その雛型を基に帯を作っていたからね。まあ、今でもその名残をとどめているってことかな」

「だから、早朝の番組は6時台にひとまとめされ、1時間ごとの帯の始まりが6時なんだね」

「そうだよ、ラジ男くん。同じように深夜帯も11時台の帯で終了となっているってこと」

最近では24時間放送が当たり前になっているため、深夜12時以降放送終了までを深夜早朝という帯を設けて掲載している新聞社もあります。

「2人とも、こっちの新聞も見てごらん。番組表の帯はやっぱり6時から始まっているでしょ」

「ホントだぁ!!」

「さて、ラジ男くん。9時になるから上がっていいよ」

「えっ!? キャー、やだぁ!! 新ドラマ始まっちゃう!!」

カフェラテ色の髪をなびかせ、脱兎のごとく帰って行くテレ美ちゃんでした。

カランコロン♪

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