新聞表記のカタカナ語は非常識!?~ウインナーコーヒーはソーセージ入り?~

本気と書いてマジと読む。漫画や小説では、意図的に漢字の当て字や旧字、異体字、活字にできない造語まで、よく使われますね。これぞ「表現の自由」。でも、不特定多数向けに正しく誤解なくニュースを伝えるべき新聞記事では、そうはいきません。

文字や語句の使い方に「用字用語」なる統一基準が必要となります。「表現の不自由」というほどではないにしても、これが意外と面倒くさいんです。

今回は、用字用語エピソードから「カタカナ語」の変なルールについて。

書店の辞書コーナーを見ていると、ひっそりと「用字用語〇〇」といった「なにこれ?」的書物が置かれています。これは通信社・新聞社が発行した「用字用語集」。中でも、標準とされるのが共同通信社刊「記者ハンドブック」です。各社とも、日本新聞協会の基準を基に編集してあり、若干の違いはあっても、似たり寄ったりでしょう。

さて本題。

ある日、後輩に注意をしました。「おい、これ間違ってる」。原稿には「ウインナーコーヒー」の語句が。後輩「?」しばし沈黙「あ、『ウィンナーコーヒー』ですよね」。

残念! 違います。用字用語のルールでは、原音で「ウィ、ウェ、ウォ」の音は「ウイ、ウエ、ウオ」と書くのが原則。ここは「ウインナコーヒー」が正解で、同様に「ウィンナーワルツ(またはウインナーワルツ)」も「ウインナワルツ」と表記します。

さあ、いかが。なぜ「ウインナー」でなく「ウインナ」なのか? そこが不可解。また、地名は別解釈で「ウィーン」は「ウィ」を用いることになっているとあっては、はてさて何が何やら。ちなみに、皆さんご存じのソーセージは「ウインナー」が正解。

ほかに、皆さんが日頃よく耳にする「クローゼット」は「クロゼット」、「アタッシュケース」は「アタッシェケース」が表記のルール。

「うっそだあ! そんなふうに誰も言わないよ」と叫びたくなりますね。「新聞表記の常識」は「一般人の非常識」なんでしょうか。

よくある赤字エピソード