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テレビ観戦のための競技トリビア

テレビ観戦のための競技トリビアを掲載しました。

▽唯一のIOC誕生競技「近代五種」

近代オリンピックの父、フランスのクーベルタン男爵が、古代アテネオリンピックの五種競技(レスリング、円盤投げ、やり投げ、走り幅跳び、短距離走)に倣い、近代オリンピックを創設する際に考案した。そのことから「古代」五種競技に対して「近代」五種競技と呼ばれる。数あるオリンピック競技の中で唯一、国際オリンピック委員会(IOC)から誕生した競技である。

▽クレー射撃の的は鳩だった

クレー射撃に使用される「クレー」は、粘土を素焼きし、直径15cmほどの円盤状に加工したもの。今日ではこのクレーを的として使用するが、前身となる競技では生きたアオバトを放ち標的に使っていたことから、「クレーピジョン(粘土の鳩)」とも呼ばれる。何らかの原因でクレーが放出されなかった場合に「ノーバード」というのも、当時の名残である。

▽E.T.」のBMXは日本製

自転車競技に使用するBMX.。大ヒットした映画「E.T.」で、主人公とE.T.が月に向かって飛んでいく名場面に使われたBMXは大阪の「桑原商会」(当時)が開発したもの。スピルバーグ監督がどんな自転車を使おうか、出演者の子供たちにリサーチところ、「KUWAHARA」と答えたからだといわれる。USJには、この時使われたBMXのレプリカが飾られている。

▽マラソン

スタートからゴールするまでに要した最長タイムについて。
マラソンの最長記録保持は日本人の金栗四三(かなぐりしそう)さん。記録は54年8ヶ月6日5時間32分20秒3。
金栗さんは1912年にストックホルムオリンピックに出場、しかしレース中日射病で倒れてしまい、すぐそばの農家で介抱されました。通常棄権となるところ手違いがあり競技の途中で行方不明になったという記録となっていた。そんな中、1967年にストックホルムではオリンピック開催55周年記念式典が行われ、オリンピック委員会が過去の記録を調べたところと金栗さんが棄権ではないことに気付き54年ぶりのマラソン完走が実現しました。粋なはからいですね。当時金栗さんは75歳でした。

▽シンクロナイズドスイミング ノーズクリップの意外な効果

競技者が鼻に着けるノーズクリップ。これは鼻から水が入らないようにすることの他に、空気を体外に排出しないことで浮力を維持する効果があるといわれている。
シンクロナイズドスイミングの選手の鼻が高い(高く見える?)のはノーズクリップを着用しているから、という噂が一部美容ファンの間で都市伝説のように囁かれていたが、その効果は定かではない。

▽テニスのカウント

テニスは4ポイント獲得で1ゲームを取ることができるが、ポイントの数え方は0、1、2、3、4ではなく0、15、30、40。なぜこのような数え方になったのかは諸説あるが代表的なものを紹介する。
14世紀ごろのフランスのドゥニエ銅貨一枚の価値が15スウという単位であった。テニスプレーヤーがこのドゥニエ銅貨を賭けに使用したため1ポイントを15という単位で表したとする説。その他、時計の文字盤を4分割したために15という単位を採用したなどが有力な説。これらの説に従うと、3ポイント目は40ではなく45になるはずだが、45だとフィフティ・ファイブとなり言いづらかったために単純化したとも言われている。

▽3000m障害

一般的に3000mSCと表記される。「SC」とは「スティープルチェイス」(Steeplechase)の略。“Steeple(教会の尖塔)を追う(chase)”という意味の競技名が示す通り、村の教会を出発点とし、別のある村の教会をゴールとした徒競走をする際に村境を示す柵や堀を飛び越えて行ったことに由来する。障害物と水豪は、競馬の障害競走を陸上競技に転用したという説もある。

▽ハードル

男子110mHのハードルの高さ1.067mは、3フィート6インチ。これはJR在来線のレール幅と同じ。日本最初の鉄道はイギリスの技術を導入して開業したためだ。陸上競技の発祥地がイギリスであることの名残といえる。バーの高さより低い位置を通ってはいけないルールだが、400mHではカーブを走りながらハードルを越えるために後から越える“抜き足”がバーより低い位置を通ってしまい、レース後に失格となるケースもある。

▽長短距離走

400mまでの種目では、「位置について」「用意」の後、号砲が鳴る。800m以上の種目では、「位置について」の後に号砲が鳴る。短距離種目は「追い風」の中で競技を行えば当然のように風の力で自分本来の力よりも加速でるため、追い風2mを超えるコンディションで出した記録は参考記録となり、正式な記録とは認められない。

2000本目前のカープ新井、どんな打者?達成はいつ?

 通算2000安打まであと29本で開幕を迎えた広島の新井が好調なスタートを切っている。開幕戦で2安打を放つと、26日の試合でも同点タイムリーを含む2安打で2試合連続のマルチ安打、2000安打まではあと25本となった。これまで46人の打者が達成している2000安打だが、達成した選手たちの打者としてのタイプは様々だ。表1はこれまで2000安打を達成した打者と新井の通算打率と本塁打率(本塁打数÷打数)を比較したものだ。本塁打率はあまりなじみのない指数だが、例えば本塁打率が.050の場合、年間500打数の打者だとシーズン25本塁打になる。.040~.050ぐらいの数字であれば年間20本塁打を安定してクリアする程度の打者という感覚でとらえていただきたい。
これまで46人で通算打率が最も低かったのが谷繁(現中日監督)の.240、最も高いのは若松勉(ヤクルト)の.31918となっていて、本塁打率は最高が王貞治(巨人)の.094、最低が宮本慎也の.008だった。そして2000安打達成者の平均をとると、打率は.287、本塁打率は.043となった。これに2000安打達成時の平均年齢(39歳)を加えると平均的な2000安打達成者の打者像がみえてくる。つまりシーズンの打率は3割弱、年間20本強の本塁打という成績を40歳手前まで続けると2000安打に到達するというイメージだ。今回2000安打を目前としている新井のこれまでの通算打率は.277、本塁打率は.040、そして年齢は今年で39歳だ。これはかなり2000安打達成者の平均的に近い数字といえないだろうか。表1の「平均」の位置と新井の位置を比べていただいてもかなり接近しているのがお分かりいただけるだろう。選手としてはかなり個性的なイメージの強い新井だが、残してきた成績は「平均的な大打者」ともいえるものなのだ。

過去の達成者の中に新井にきわめて近い成績を残していた選手がいる。表1で新井のすぐ左上にプロットされている選手、これは1960年代から70年代にかけて大洋(現DeNA)の中心打者として活躍した松原誠だ。新井と松原、この二人の成績を比較したものが表2である。打率と本塁打率のほかにも出塁率、長打率、打点、併殺打、四球などの成績がかなり接近している。「松原2世」ともいえる成績を残してきた新井だが、松原とは成績以外にも縁がある。実は新井がレギュラーに定着し始めた2001~2002年のシーズンに一軍チーフコーチ兼打撃コーチを務めていたのが松原だったのだ。恩師ともいえる存在とそっくりな通算成績を残すというのはプロ野球の歴史の中でも稀なことではないだろうか。
表1
表2

新井と縁がある選手と言えば今シーズンから阪神の監督を務める金本だろう。この二人にはそのキャリアに共通点がある。表3は大学から直接プロ入りし2000安打を達成した10人の選手のシーズンごとの通算安打数を比較したものだ。大卒選手が2000安打を達成するにはできるだけ早い段階でのレギュラー定着が必要だ。実際この10人のうち8人は2年目までにシーズン100安打を記録している。そして2年目までに100安打を打っていない2人の例外が新井と金本なのだ。金本は1年目が0安打、2年目が17安打となかなか芽が出ず、初めて年間100安打を放ったのは4年目のシーズン。新井も同じようにレギュラー定着には時間がかかり年間100安打到達は金本と同じ4年目のシーズンだった。即戦力として期待されることの多い大卒選手でありながらたたき上げでレギュラーに定着したという点でこの二人には共通点がある。
表3

 とはいえ新井はまだ2000安打には到達していない。27日の時点ではあと25本となっているが、達成のXデーはいつになるだろうか。表4はこれまでのシーズンで新井が29安打目を放つために要した試合数とその日付をまとめたものである。過去最速だったのは22試合目、最遅はレギュラーではなかった2000年の71試合目。レギュラーとして活躍したシーズンの数字をみてみるとだいたい30試合前後には29安打目が記録されている。そして到達日の打率をみるとお分かりいただけるように、打率3割を超える好調なスタートを切ったシーズンでは3~5試合程度早まり、不調の場合は2~3試合遅れている。今シーズンの広島の30試合目は5月1日マツダスタジアムでの中日戦だ。開幕3連戦での良い状態をみると若干早まる可能性はあるが、29日~1日の中日3連戦の間に達成というシナリオが最も濃厚だろう。ただその前の週末(22~24日)には金本監督率いる阪神とマツダスタジアムでの3連戦が予定されている。切っても切れない関係にある金本監督の前で達成という理想的なシナリオを実現させるためには22~24試合で29安打を放つ必要がある。これは自己最速ペースだ。もしこのペースで安打を重ねることができれば広島ファンにとっても願ってもない展開となるはず。ぜひともこの3連戦での2000安打到達を期待したいところだ。
表4

テレビ観戦のための障害者スポーツルール

テレビ観戦のための障害者スポーツルールを掲載しました。

アーチェリー

70m離れた的に向かって矢を放ち、その得点を競い合う競技。使用する弓には一般的なリカーブと先端に滑車のついたコンパウンドの2種類があり、男女別に団体戦1種目(リカーブのみ)と個人戦(男子4種目、女子3種目)が行われる。ルールは一般のアーチェリー競技規則に準じている。

陸上競技

障がいの種類や程度によってクラス分けされ、クラスごとに競技が行われる。車いす競技では、「レーサー」と呼ばれる軽量な専用車いすを使用し、下肢を切断した選手はスポーツ用に開発された義足を装着して競技に参加する。また視覚障がいの選手は、競走種目において「ガイドランナー」と呼ばれる伴走者とともに走り、跳躍・投てき種目では「コーラー(手を叩いて音で選手に知らせる人)」による指示を頼りに競技を行う。

ボッチャ

「ジャック」と呼ばれる白いボールを投げ、後から赤いボール6個と青いボール6個を交互に投げ合い、いかに「ジャック」に近づけることができたかを競う競技。障がいの程度によりクラスが分かれており、同じクラスの選手同士が対戦する。障がいによって手で投げることができない選手は足でボールをキックしたり、「ランプ」と呼ばれる滑り台のような投球補助具を使って、競技アシスタントのサポートを受けてボールを転がす。

自転車

トラック競技は、個人追い抜き、タイムトライアル、スプリントの3種目で、ロードで行われる競技は、タイムトライアルとロードレースの2種目。使用する自転車は、切断や軽度の脳性まひの選手が用いる一般的な競技用自転車に加えて、体幹のバランスが悪い選手用の3輪自転車、視覚障がいの選手が「パイロット」とともに乗るタンデム自転車がある。下肢障がいの選手は、上肢だけで駆動するハンドサイクルを使用する。

馬術

パラリンピックでの馬術は、人馬一体となった演技の正確性と芸術性を男女混合で競い合う。種目は、規定演技を行う「チャンピオンシップテスト」と、各自で選んだ楽曲に合わせて演技を組み合わせていく「フリースタイルテスト」がある。障がいの程度に応じてⅠa・Ⅰb・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのグレードに分類され、各グレードで競技を行う。「チャンピオンシップテスト」ではオープンクラスのチーム戦も実施されている。

5人制サッカー

視覚障がいの選手によるサッカー。フィールドプレーヤーはアイマスクと危険防止のためのヘッドギアを装着し、ゴールキーパーは晴眼者や弱視者が担当する。鈴が入ったボールの音やコーチの声を頼りにプレーし、ボールを持った相手に向かっていく際には、「ボイ」と声を掛けなければならない。試合は前後半25分ずつの計50分で行われ、サイドラインを割ることがないよう、両サイドのライン上に高さ1mのフェンスが並べられる。

7人制サッカー

脳性まひの選手によるサッカー。FIFAが定めた11人制サッカーのルールに則って競技が行われる。ただし、オフサイドが適用されない、片手でのスローインが認められている、フィールドやゴールの大きさが通常よりも小さいなど、一部ルールに改正が加えられている。試合時間は前後半30分ずつの計60分、ハーフタイム15分、選手交代は3人まで認められている。

ゴールボール

1チーム3人で視覚障がいの選手たちが行う対戦型のチームスポーツ。攻撃側は鈴の入ったボール(1.25kg)を相手ゴール(高さ1.3m、幅9m)に向かって投球し、守備側は全身を使ってボールをセービングする。攻守を交互に入れ替えて試合を行い、得点を競う。試合は前後半12分ずつの計24分、ハーフタイムは3分で行われる。選手は視力の程度に関係なく、アイシェード(目隠し)を装着してプレーする。

柔道

視覚障がいの選手による柔道。競技は障がいの程度ではなく、体重別に男子7階級、女子6階級で行われる。ルールは「国際柔道連盟試合審判規定」および「大会申し合わせ事項」に準じている。ただし、選手が互いに組んだ状態から主審が「はじめ」の合図をしたり、試合中に選手が離れた場合は主審が「まて」を宣告して試合開始位置に戻るなど、一部改正が加えられている。視覚障がいの選手も段位は健常者と同様に取得する。

パワーリフティング

下肢障がいの選手がベンチプレスで競技を行う。まずはラックからバーベルを外した状態で静止し、審判の合図とともに胸まで下ろす。そして再びバーベルを押し上げることで1回の試技となる。通常のベンチプレスは足が床に着いた状態で行われるが、下肢に障がいのある選手の場合は延長されたベンチプレス台の上に足を乗せた状態で行われる。障がいの種類や程度によるクラス分けはなく、体重別に男女各10階級で実施されている。

ローイング

肢体不自由と視覚障がいの選手が行うボート競技。4人のクルーと指示を出す1人のコックスによる「コックスフォア」、2人のクルーによる「ダブルスカル」、1人のクルーによる「シングルスカル」の3種類があり、ブイで仕切られた6つの直線レーンで行われる。1000mで競漕し、ボートの先端がゴールラインに到達した順序で勝敗が決定する。3クラスに分けられ、「シングルスカル」のみ男女別、その他は男女混合で実施される。

セーリング

主催者が設定したスタートラインからゴールラインまでの間を、いかに速く走れるかを競い合う競技。1人乗り、2人乗り、3人乗りがある。コースの中には、台形や三角形にレイアウトされたブイが設置されており、定められた走行コースを通過しなければならない。レースは10回行われ、各レースの順位によってポイントが加算されていき、ポイントの合計点によって最終順位が決定する。

射撃

ライフルまたはピストルで規定の弾数を射撃し、その得点を競い合う競技。標的との距離は、種目によって50m、25m、10mに分かれている。1発の満点は10点となっており、射距離10mのエアライフル種目で10点満点を狙うには、直径4.5mmの弾を標的中心にある直径0.5mmのマークに命中させなければならない。銃の種類や射撃姿勢によって、男女別3種目と混合6種目の計12種目がある。

水泳

一般の競泳競技規則に準じて行われるが、障がいの種類や程度によって一部の規則が変更されている。視覚障がいの選手の場合、壁にぶつかってケガをしてしまう可能性があるため、コーチがタッピングバーを使って選手の体に触れて壁の接近を知らせることが認められている。下肢に障がいがあり飛び込みスタートが困難な選手は、水中からのスタートが認められている。障がいの種類や程度、運動機能によってクラス分けされ競技を行う。

卓球

一般の競技規則に準じて行われるが、障がいの種類や程度によって一部の規則が変更されている。車いす使用の選手のサービスでは、エンドラインを正規に通過したボール以外はレットとなる。障がいにより正規トスが困難な選手の場合は、1度自分のコートにボールを落としてからサービスすることが認められている。競技は個人戦と団体戦があり、選手は障がいの種類や程度、運動機能によってクラス分けされ、クラスごとに競技を行う。

シッティングバレーボール

床に臀部の一部を着けたまま行う6人制のバレーボール。コートは一般のバレーコートよりも狭く、座位で行えるようネットの高さも低く設定されている。試合は国際バレーボール競技規則に準じてラリーポイント制の5セットマッチ(3セット先取)で行われる。サーブ、ブロック、スパイクなどの際は、立ち上がったり飛び跳ねたりして床から臀部を浮かしてはならないが、レシーブの際だけ短時間の臀部の離床が認められている。

車椅子バスケットボール

基本的には一般のバスケットボールと同じルールが適用される。ただし、ボールを持ったまま2プッシュまで車いすを漕ぐことが認められており、ダブルドリブルは適用されない。使用する車いすは、回転性や敏捷性、高さが得られるような専用のもの。選手の障がい状況に応じて持ち点(1.0点から0.5点刻みで4.5点まで)が定められ、1チーム5人の持ち点が14.0点以下でなければならない。

車椅子フェンシング

ピストと呼ばれる台に車いすを固定して行うフェンシング競技。ユニホームや剣、マスクなどは一般のフェンシングと同じものを使用する。男女種目は、フルーレ(メタルジャケットを着た胴体のみの突き)とエペ(上半身の突き)、男子種目はサーベル(上半身の突き、斬り)がある。選手は障がいの程度によってA級、B級にクラス分けされ、クラスごとに競技を行う。ルールは一般の競技規則に準じている。

ウィルチェアーラグビー

四肢に障がいのある車いすの選手が行うラグビー。障がいのレベルによって7段階に分けられた持ち点が定められ、プレーする4人の選手の合計が8.0点を超えてはならない。専用球を使用し、蹴ること以外の方法でボールを運ぶことができる。前方へのパスが認められているほか、車いすでのコンタクトにより、相手の攻撃や防御を阻止することも認められている。ボールを保持して2つのパイロン間のゴールラインを越えると得点となる。

車椅子テニス

2バウンドでの返球が認められていること(2バウンド目はコートの外でもよい)以外は、一般のテニスと同じルールで行われる(コートの広さやネットの高さも同じ)。男女別のシングルスとダブルス、男女混合のクァードクラス(四肢まひ・車椅子使用の選手対象)がある。上肢にも障がいがあるこのクァードクラスでは、ラケットと手をテーピングで固定することが認められている。