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東都が六大学を凌駕? ドラフト指名者数でみるライバル関係

六大学リーグvs東都リーグ。前編でもお伝えした通り六大学を脅かす存在にまでなった東都リーグのどこにドラフト指名数を伸ばす要因があったのか、後編ではポジション別の指名状況から探っていきたい。

■ポジションで見る指名選手

表3には、ドラフト指名選手のポジションごとにその指名者数をまとめた。投手、内野手、外野手では六大学、東都ともに大差のない結果となっている。しかし、捕手という観点では圧倒的な数値の差が出た。
表3

捕手といえば、育成の難しいポジションで、どの球団も頭を悩ます守備位置といっていいのではないだろうか。その昔、希望球団への入団を見据えて実力をつけるべく、駒大進学を明言していた城島健司をホークスが指名。王監督を筆頭に若菜嘉晴コーチ、工藤公康投手(現監督)、武田一浩投手らが時間をかけて育成したのは有名な話。そのポジション、捕手において六大学の3倍の指名者数を誇る東都の捕手とは誰なのか。日本を代表するキャッチャーを思い出してもらえれば、それが答えとなる。

そう、巨人阿部、楽天嶋だ。

他のポジションでも、現在第一線で活躍している選手を多く輩出しているが、特に捕手というポジションに限っていうと強さを発揮するのが東都リーグ。捕手の東都、他のリーグにはない捕手というポジションに強みを見せたことも東都の指名者数が伸びた一因と言えるだろう。

■指名球団にもある特色が

最後に表4では、球団別の指名リーグ状況をまとめた。中でも、巨人、ソフトバンクには強い東都志向が出ている。実際に、沢村、阿部、松田、井口らがそうで、六大学より東都に目を向けるのがこの二球団の特徴だ。
表4-1
表4-2
逆に六大学志向なのは、日本ハムや西武、オリックスといった球団か。特に代表的なのは近年の日本ハムで、有原、斎藤らの指名が記憶に新しいのではないだろうか。

球団によって偏りは見られるものの、12球団の指名者数は六大学と東都を比較した場合でも、六大学は負けている。プロ球団としても東都に目を向けていることはこれまでのデータを見て明らかだ。プロになるために、そしてプロとして大成するには何が必要なのか。

そこには六大学に欠けているもの=東都が欠かせないもの=反骨心というものが見えてくる。

井端、井口、長野、亀井…といったようにヒトクセもフタクセもあるような選手が多いのが東都。そして一流選手を数多く輩出し続ける東都に対して六大学が今後どう対抗するのか。立場は逆転した。まずは大学選手権で早大が東都リーグに並ぶ優勝を飾れるのか。今後の六大学と東都の争いから目が離せない。

六大学出身のドラフト指名者は減っている?

6月8日に開幕する全日本大学選手権で過去23回の優勝を誇る東京六大学リーグ。2年間優勝から遠ざかるなど、一時と比べレベル低下を指摘する声も聞こえてくる昨今。そんな人気・実力ともに大学野球界をけん引してきたリーグの今を、前編・後編に分けて探ってみたい。前編では近年の六大学リーグの主要大会成績やドラフト指名数という観点から、分析する。

■かつてはミスター、星野氏も

古くは長嶋茂雄氏(立大)や星野仙一氏(明大)、近年ではメジャーで活躍する青木宣親や和田毅(ともに早大)ら数多くのプロ野球選手を輩出してきた。しかし、そんなドラフトで人気銘柄だった六大学リーグにかつての勢いが感じられない。近年の主要大会成績でもその結果が如実に表れている。

■東都の追随

表1には、大学選手権と明治神宮大会での成績をまとめた。直近15年の成績を見てみるとライバル・東都に圧倒されているのが分かる。両大会とも直近15年の優勝回数では倍近くの差を付けられ、ついには通算優勝回数でもリードを許す形となってしまった。成績では完全に東都リーグの勢いに押されてしまっている。
表1

ドラフト指名数はどうだろうか。表2では過去15年の「六大学」「東都」のドラフト指名人数をまとめた。既卒というのは、それぞれのリーグを卒業後、社会人となってからプロとなった選手の人数を表している。ここでも、総指名人数において東都(84人)が六大学(68人)を圧倒している。

2000年から2003年までは六大学が東都より比較的多く指名されているが、2004年を機に東都の時代へと移行する。いったんは2009年から3年間持ち直したものの、それ以降は再び現在まで東都が人気銘柄となっている。着実に指名選手を増やす東都と、思うように指名者を伸ばせない六大学という構図が出来上がっている。
表2-1 年度別人数

表2-2

■六大学は減っていない!

では、平均の指名者数はどう推移しているのか。六大学のそれは過去15年平均で5人、一方の東都は6人。六大学の指名者数は一時落ち込みを見せていたものの、例年平均付近を記録しており、伸び悩んでいるのが六大学の実情と言えそう。それに比べ東都は、平均を上回るペースで指名されている。つまり、六大学の指名者数が減ったというより、東都が指名者数を伸ばし続けていることで勢いを持って行かれた形となっている。

■東都の驚異的数値

もう1つ興味深いのは、東都リーグのドラフト指名選手が、新卒選手のみならず、社会人経由でも多いこと。六大学の既卒入団が19人なのに対し、東都既卒は74人。その数も影響して新卒、既卒を合わせたドラフト指名者数は六大学87人に対して東都158人と倍近い差がついている。東都リーグで「諦めない」という気持ちを身に付けた者たちの執念を垣間見た結果だ。

主要大会での成績を見てもそうだったように、「人気の六大学、実力の東都」という言葉がしっくりくる。以前のような実力差は無いどころか、東都が逆転しているといっても過言ではないだろう。入れ替え戦のない六大学にとっては必然の課題である「伸び悩み」。それに対し、激しい入れ替え戦、優勝争いを繰り広げる東都。六大学のレベルの低下というより、「諦めない」東都が六大学を追い抜いたといった方が正しいようだ。

「代打XX!」、セ・リーグ最強の切り札は誰だ?

プロ野球の交流戦は2日から2週目に突入、今週はすべての試合がセ・リーグのホームスタジアムで行われる。セ・リーグのホームゲームではセ・リーグのルールが適用され、指名打者は使えず、投手が打席に入るセ・リーグの野球で行われる。
セ・リーグ野球の特徴として挙げられるのが「代打の重要性」だ。投手が打席に入るセ・リーグでは、代打の起用回数が多くなり、その起用方法や結果が勝敗の行方を左右することも多い。では、代打起用が最も成功しているチームはどこなのだろうか?今回は「勝敗を左右する場面での代打結果」を集計し、代打の勝負手が最も結果を残しているチームはどこなのか?そして最も結果を出している選手、つまり最高の代打の切り札は誰なのかを探っていきたい。

終盤&接戦&得点圏こそ代打の見せ場

勝敗を左右する場面での代打結果を集計するにあたってまずは「勝敗を左右する場面」を定義する必要がある。そこで今回は代打に最も結果を出してほしい場面を「試合終盤(7回以降)の接戦(±3点差以内)で、得点圏にランナーがいる場面」と設定し、この場面での代打成績を集計した。その結果をチームごとにまとめたものが表1だ。
表1
圧倒的な数字を残していたのが中日である。代打の起用回数31回、得点を記録した回数7回はともに1位で、打率の.360も2位DeNAを1割近く上回っての1位だった。またその内容も素晴らしく、勝ち越し点を奪ったケースが4回、同点としたケースも1回あった。とくに4月5日の広島戦は代打・高橋周平のタイムリーツーベースで追いつき、代打・小笠原のタイムリーでサヨナラ勝ちという、まさに「代打で勝った試合」だった。この試合を含め代打で勝ち越した4試合はすべて勝利しているので、代打によってすでに4勝を上積みしているといっても過言ではない。
次に得点回数が多かったのは阪神だ。ただこちらは代打の打者の成績が20打数2安打とさえない数字となっている。ただそれでも6度得点を挙げられているのは、押し出しが2回、犠牲フライ2回としぶとく得点につなげているケースが多かったから。打てなくとも最低限の結果を残している点は評価できるだろう。また勝ち越しが1回、同点が3回と勝敗に直結する働きが多かった点も好印象だ。
巨人、DeNA、ヤクルトの3チームは平凡な結果となった。巨人は27回の起用で得点を奪ったのは3回、9回に1回の成功率は物足りない。ヤクルトも得点を奪ったのは3回だけ。勝ち越しの点を奪ったケースもなく成功しているとはいいがたい。ただこういった場面で避けたい三振はまだ一度もなくこの点は評価できる。DeNAは起用回数、得点回数ともに5位。ただ打率は.267、四球も4つと得点に直結はしていないがチャンスを拡大しているケースは多い。今シーズンは接戦での強さが目立つが、こういったしぶとさもその強さの一端を担っているといえそうだ。
そして最も代打で成功してないチームが広島だ。19回の起用で得点を奪ったのはわずかに1回。それも1点リードからの満塁ホームランで、勝負を決めたり、劣勢を跳ね返したりするものではなかった。代打で試合を決めたといえる試合は一度もないのである。ただ不思議なことに今シーズン通算(すべての場面)での代打の打率はセ・リーグ断トツトップの.305を記録している。これは、終盤の勝負どころで投入した代打は打たないが、そうでないときには非常によく打つということを表している数字だといえるだろう。DeNAとは反対にここまでですでに1点差負け18回という勝負弱さの原因は、成功しない代打にもあることは間違いないだろう。

セ・リーグ最強の「切り札」は?

次に個人別の成績をみていきたい。表2は各チーム別の「7回以降、3点差以内、得点圏にランナー」の場面での代打起用数トップ3だ。いわばチームごとの「代打の切り札リスト」といえるものである。代打成功が最も多かった中日で最も起用されていたのは小笠原だ。起用数16回はセ・リーグでもトップ。そしてその打率は.417と脅威的な数字、安打数(5)、打点(4)もリーグトップの数字だ。正真正銘の代打の切り札であることは間違いない。そして高橋周も起用数4回ながら打点は2と十分な結果を
出している。中日は他にも藤井、ナニータが打点を記録しており、スタメンを外れた選手が代打として機能するという理想的な結果を残しているようだ。
表2
次に起用数が多かったのが阪神の関本。真弓、八木、桧山といった阪神のいわゆる「代打の神様」の系譜を引き継ぐ選手だが、打率.143と低い数字に止まっている。ただそんな中でも打点4はリーグトップタイ。フォアボール2つ、デッドボール3つを記録し、押し出しで2打点を挙げている。打てなくともなんとか最低限の結果を出しているところは、プロ19年目の多くをベンチプレーヤーとして過ごしてきた経験が存分に生かされているのではないだろうか。
起用数3位以降は高橋由(巨人)、森岡(ヤクルト)、後藤(DeNA)が続いている。高橋由と森岡は2打点を挙げ、ある程度の結果を出しているが、後藤は打点が0で併殺打が2回と結果が残せていない。チーム内では井手、下園が少ない起用で結果を出しており、今後は彼らの「切り札化」も十分考えられるだろう。
結果の出ていない広島は新井の5回が最多だが、今はレギュラーとして出場していて現時点での切り札は小窪が務めている。ただ、ここまで代打での打率.615ととんでもない数字を記録しているにもかかわらず、接戦での起用はまだ4回にすぎない。スタメンが固定されたチーム状況という訳でもないので、終盤のチャンスでもうすこし積極的に起用していくことも接戦をものにしていく1つの方法ではないだろうか。

なでしこジャパン 澤不在で現れた意識の変化

サッカー・カナダ女子W杯が6月6日開幕(日本時間7日)に開幕します。2連覇を狙う日本代表「なでしこジャパン」に澤が復帰し期待も高まるばかり。今回は彼女の不在時に促された「なでしこジャパンの成長」を考えてみたいと思います。

■本大会へ向け嬉しい選出

それでは表1をご覧ください。こちらは澤が代表選出時と不在時のチーム成績をまとめたものとなっています(前回W杯以降の試合が対象)。この表からも分かるように、選出時の方が良い勝率を残せています。過去最低の9位に終わった、直近の大会・アルガベ杯での惨敗を引きずらないためにも、経験豊富な澤の復帰はデータ的にも嬉しいですね。酸いも甘いも知り尽くした澤の存在は「なでしこ」にとって非常に心強いのではないでしょうか。
表1

■澤不在がチームにもたらした影響とは

また、澤不在によりチームにもたらされたこともあったようです。選出時には14選手(27試合)が得点を取っていたのに対し、不在時は22人(29試合)と約1.5倍の選手が得点を奪っています。同時に総得点も48点から67点に伸びています。
表2
攻守の要を担っていた澤の不在でどんな変化が起きたのか、それをまとめたのが表2です。それまで澤頼みの部分もあった攻撃面において、各選手の意識の変化がうかがえるデータが出ています。特に阪口、菅沢、宮間らに大きな変化が見られますが、中でも、澤とともに主力として活躍していた阪口と宮間には期するものがあったのではないでしょうか。

■ボランチの得点力が飛躍的に向上

前回大会で澤とボランチを組み、攻守両面で優勝に大きく貢献した阪口は「4点」から「7点」に得点数が伸びています。これまで澤が行っていた思い切った前への飛び出しは、この人の守備があったからこそ。澤の不在に伴い、自身も前へ出ることで持ち前の攻撃力を如何なく発揮。得点力のあるボランチに成長しました。本大会で澤とボランチを組む機会があるのか、注目です。

一方の宮間は、澤からキャプテンを引き継ぎ、ポジションでも澤不在時にはボランチに入ることが多く、阪口とコンビを組むようになりました。ボランチでは澤の穴を埋めるかのように攻守のつなぎ役として、そして本来の攻撃的ポジションでは自身が攻撃陣をけん引するという意識が芽生え、得点数が「1点」から「8点」へ飛躍的に伸びたのではないでしょうか。澤の復帰や宇津木の成長により、宮間を前目のポジションで使うことも可能になりました。ぜひ本大会では爆発してほしいものです。

まもなくファン投票開始、オールスター出場経験者が多いチームはどこ?

プロ野球のオールスターファン投票が19日から開始され、約1か月間の投票期間を経て出場選手が発表される。そこでチームごとのオールスター出場経験者数を調査した。今回の原稿ではその結果から各チームの編成の特徴や、今のチーム状態を見ていくことにしたい。
ますは表1。これは各チームの現在の所属選手で、オールスターに一度でも出場したことのある選手の数をグラフ化したものだ。青はすべてのオールスター出場経験者の数、オレンジは現所属チームの選手として出場した選手の数となっている。まずは1位~4位のチームを紹介する。(1~4位の出場者は表2-1、5~8位は表2-2、9~12位は表2-3を参照)
表1

1位:ソフトバンク 22人(16人)

※括弧内は現所属チームでの出場者数

最多の出場経験者を抱えていたのは、近年大型補強を続けているソフトバンクだった。最近FAなどで獲得した選手のうち10人がオールスター出場経験を持っており、生え抜きの経験者と合わせるとなんと支配下選手68人の32%にあたる22人もの選手がオールスターに出場していた。野手のレギュラークラスで未経験なのはいつ出場しても不思議ではない中村晃だけだ。

2位:巨人 20人(15人)

次に多かったのは元祖巨大戦力・巨人だ。野手のレギュラー陣に加え、4人のローテーション投手(内海、杉内、菅野、大竹)を揃えている。ただ所属チームでの出場経験者数では4位に留まっていて、前のチームでオールスターに出場し、今のチームでも出場を果たしたのは7人中2人(杉内と村田)だけ。10人中4人のソフトバンクと比較すると少し見劣るだけに、片岡、大竹の奮起に期待したいところだ。

3位:オリックス 19人(12人)

昨オフに大型補強を敢行したオリックスが3位。オフに4人(中島、ブランコ、バリントン、小谷野)のオールスター出場経験者を獲得、数字を伸ばした。ただ19人の経験者のうち現在二軍にいる選手が9人、開幕二軍もしくは開幕後に登録抹消を経験した選手が6人もいる。現在のところ補強の効果なく低迷する現状はこんな数字にも表れているといえそうだ。

4位:中日 17人(15人)

長年投手王国を維持してきた中日が4位にランクインした。投手のオールスター出場経験者は12球団最多タイの11人を誇っている。しかしチームの高齢化を表すかのように40歳を超える経験者が6人、35歳~39歳も3人となっていて、20代の経験者は3人だけだ。近い将来ベテラン達がチームを去ると出場経験者の数も一気に落ち込みそうだ。

上位にはやはり現在補強に熱心なチームや、過去に熱心だったことのあるチームが並んだ。2チーム以上でオールスターに出場したことのある現役選手13人のうち9人がこの4チームに所属している。次に5位以下のチームを見ていきたい。

表2-1

5位:広島 16人(16人)

最近出場者を増やしている広島が5位に入った。昨年はファン投票で8人もの選手が出場し経験者の数も一気に増加した。
現所属チームでの出場者数16人は12球団最多タイの数字となっている一方、他球団でオールスターに出場した選手は1人もおらず、補強は外国人とドラフト中心というチーム方針を示す結果となっている。

5位:ヤクルト 16人(13人)

広島と並ぶ5位はヤクルト。投手力不足に苦しむチーム状況とは裏腹に投手のオールスター出場経験者は3位タイの10人を数えた。投手の経験者には、故障に苦しむシーズンが続く館山と由規や、高卒4年目で初出場した赤川の名前があり、彼らに故障や伸び悩みがなければ今頃は投手王国だった、そんな可能性を感じさせる数字とも言えそうだ。

7位:日本ハム 14人(13人)

野手の世代交代が進む日本ハムが7位となった。糸井を筆頭に小谷野、大引、鶴岡、森本ら多くのオールスター出場経験者を放出してきたこともあり、野手の経験者はコーチ兼任の中嶋を含めても5人と少ない。しかし西川、近藤、中島と十分オールスター出場を狙える選手がその穴を埋める成長を果たしていて、経験者の人数も今後大きく減ることはなさそうだ。

8位:楽天 13人(10人)

1000安打以上を記録している現役選手でオールスターに出場したことがないのが後藤と栗山(西武)。その後藤が初出場のチャンスを迎えた。今シーズンは遊撃手のレギュラーとして固定され、17日現在で打率.256、3本塁打、17打点を記録している。加えて今年のパ・リーグは各チームのレギュラー遊撃手が軒並み打撃不振に陥っている。ファン投票にノミネートされているソフトバンク・今宮(打率.206)オリックス・安達(.182)、日本ハム・中島(.233)、ロッテ・鈴木(.219)、西武・金子侑(.218)と比較すると後藤の打撃成績はかなり優秀。14年目36歳での初出場はなるだろうか。

表2-2

9位:ロッテ 11人(10人)

ロッテは投手の少なさが目立つ。4人という数字は阪神と並んで10位タイだ。先発投手ではロッテでの出場がない涌井を除くと唐川が一度出場しただけ。この数字が表すように、近年は先発投手の不足に悩まされていて、今年もすでに11人もの投手が先発するなど先発ローテーションがなかなか確立できないシーズンとなっている。

9位:DeNA 11人(5人)

野手の経験者はソフトバンク所属時に出場した多村のみ。DeNA所属選手としてオールスター出場した選手は現チームに誰もいない。長年の低迷を感じさせる事実だが、今シーズンは状況が一変しそうだ。開幕からの快進撃は野手陣の貢献が大きい、これまでオールスターに縁のなかった石川、梶谷、筒香、ロペスらは初出場の可能性が十分。出場経験者の数も一気に増えそうだ。

11位:阪神 9人(8人)

意外にも11位に留まったのが阪神だ。生え抜きでのオールスター出場経験者はわずか5人。野手では鳥谷が2005年に初出場を果たして以来、生え抜きでオールスター初出場を果たした選手がいないという惨状だ。今年のノミネート選手でも野手の生え抜きは鳥谷、大和、上本の3人のみ。生え抜きが育たない現状を示すさびしい数字となっている。

12位:西武 8人(6人)

オールスター出場経験者最少は西武だった。これは主力選手がFAなどで流出することが多いことにも一因があるだろう。現役の選手だけでも松井稼、和田、松坂、細川、帆足、中島、片岡、涌井が他球団でプレー中。仮に彼らが全員チームに残っていれば経験数は16人となる。そして西武で忘れてならないのが栗山。ベストナイン3回、最多安打1回の実績を持ちながらなぜかオールスターにだけは縁がない。今シーズンはここまで打率.228と苦しんでいて、悲願の初出場はまたもお預けとなってしまいそうだ。
表2-3