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「青少年に見てもらいたい番組」2015年春

25日、民放連加盟139社がこの春の改編期に選定した「青少年に見てもらいたい番組」が取りまとめられた。今期番組総数1012番組のうち、在京キー5社選定番組は29番組、それ以外の134社が選定した番組は983番組となった。このうち、在京キー5社選定番組以外の自主選定番組は、396番組(128社)だった。

※「青少年に見てもらいたい番組」とは、「青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組を各放送事業者は少なくとも週3時間放送する」との申し合わせに基づき、1999年10月改編時から各社がそれぞれの特色を生かして独自に選定している番組。

吹き荒れる、金沢旋風!-見えてきた昇格チームの現状と課題-

Jリーグ2015年シーズンが開幕して2カ月が経過した。今回は昇格したチームにスポットを当てて開幕からこれまでを振り返ってみたい。

■J1昇格チームは順調な滑り出し

今季J1に昇格した3チーム(湘南、松本、山形)が、ここまで順調に勝点を伸ばしている。表1には過去5年の昇格チームの勝点動向をまとめた。上段は11節終了時、そして下段が全試合終了時の最終勝点を示しており(チームの表示順は昇格順位)、青枠は降格となったチームを表している。
表1
過去5年を振り返ってみると、白星に恵まれず一桁勝点のチームが毎年存在するが、今年は昇格チームすべてが二桁勝点を挙げている。どのチームも負けが先行しているものの、しっかりと勝利し、過去5年の平均勝点「11.8」を超える勝点を挙げるなど、順調なスタートと言えるのではないだろうか。

■降格に関する気になるデータも

ただし、データに気になる傾向も出ている。それは青枠が示す、昇格後1年で降格となったチームについて。10年から14年まで昇格順位の低いチーム順に「1、2、1、2、1」チームがそれぞれ降格という現実を毎年突きつけられている。その呪い?通りにいけば、今年は松本と山形が対象となりそうだが…

それを避けるためにも今後、この3チームが気を付けたいのが失点数だろう。表2-1には各チームの得点、失点数を時間帯ごとにまとめた。また、表2-2では先制したとき/先制されたときの試合結果を一覧にしたのでご覧いただきたい。
表2−1

表2−2

状況別の勝敗では、湘南が1敗しているものの、各チームともに先制した試合では負けておらず、逆に先制を許すと勝てていない(湘南は1勝あり)。それもそのはず、先制を許した試合の失点数が全失点の7割近くを占めているから納得の結果だ。中でも、山形に至っては失点をするとほぼ勝てないというデータまで出ている。

これを解決するには先制することが一番であるが、今後1つでも勝点を積み上げるためにも、前・後半終了前15分間の失点を減らすことが先決のように思える。各チーム得点は奪えているだけに、この時間帯の失点数が全失点の大部分(湘南70%、松本54%、山形45%)を占めるのは、勝点を失うことと同様にチームの勢いを悪くしてしまう失点といえる。次の試合、そして最終的な勝点に繋がるゲームにするためにも今一度気を引き締めたい終了間際の15分間となりそう。

■J2で吹き荒れる、金沢旋風!

一方、J2開幕後、大躍進を遂げているチームといえば金沢ではないだろうか。今季からJ2に昇格したチームが、まさかの首位争いを演じている(5/10現在3位)。首位を争うライバルはというと、表3―1に示すようにJ1在籍経験があるチーム。しかも金沢の選手の多くがJ2以上のリーグでの試合出場経験がほとんどない選手ばかり。躍進のカギは何だったのか。

金沢の持ち味は「堅守」「速攻」「セットプレー」の3つ。その柱とも言える「堅い守備」は、リーグ最少の20失点でJ3を優勝した堅守を誇る。高い位置に守備ラインを設定し、形成した守備ブロックで相手ボールを奪う金沢守備網が許した失点は、ここまでリーグ最少の7。その堅守はJ2でも十分通用している。また、その組織立った守備もデータとして表れている。1試合の平均ファウル数「10.5」はリーグ最少、ここまでもらった警告数もリーグで2番目に少ない「8」。つまり無駄なファウルをせず、組織的な守備網で相手攻撃陣を封じていることがうかがえる。
表3−1

一方の攻撃は、包囲網で奪ったボールを少ない手数で相手ゴール前に運ぶ「速攻」が金沢スタイル。ここまで8得点を奪っている清原、水永、佐藤を中心とした攻撃陣で相手ゴールに迫り、そこで得たセットプレーで得点を量産している。全19得点のうち、ファウルで得たセットプレー(CK、FK)やPKからの得点が12点で全体の63%を占める(表3-2参照)。また、得点時間も表3-3に示すように全時間帯で得点できており、攻守において効率的な試合展開ができていることが現在の躍進の要因といえそうだ。
表3−2

表3−3
また、シーズン中盤に向け課題となりそうなのが選手層。ここまで全試合フルタイム出場の選手が千葉の5名に次ぐ4名。豊富な戦力を誇る千葉とは対照的な金沢にとって、長丁場のJ2を戦い抜き、なおかつ現在の順位を維持するためには選手層のさらなる底上げが必須となりそうだ。

いい場面で打った打者は?チームは?殊勲打ポイントで4月を振り返る

プロ野球も開幕から1か月が過ぎ、まもなく3、4月の月間MVPも発表される。MVPとは最も価値のある選手のこと。そこで今回は打者がいかにいい場面で打っているのか?という点に注目、それを数値化することで攻撃面における貢献度が大きかった選手を調査した。貢献度の数値化にあたり、今回は打者が記録した適時打、打点付きの凡打、犠打、犠飛を試合の展開上の重要度に応じてポイント化、それを殊勲打ポイントとして集計しランキングを作成した。具体的には、先制打と勝ち越し打を2ポイント、逆転打を3ポイント、同点打を1ポイントとし、さらに勝ち越し打、逆転打がサヨナラ打となった場合にはプラス1ポイント(勝ち越しのサヨナラの場合は2+1で3ポイント)してポイント化を行った。

セ・リーグのトップはゴメス、2位は梶谷

ではまずリーグごとの殊勲打ポイント上位10人を紹介していきたい。セ・リーグ(表1-1)でトップのポイントを挙げたのはゴメス(阪神)だ。4度の先制打に加え、同点打が3本、勝ち越し打も2本と重要な局面での適時打が目立った。とくに月の後半での活躍が顕著で、9本の適時打のうち8本を4月16日以降の11試合で記録した。1ポイント差で2位となったのが梶谷(DeNA)。ゴメスと並ぶ4度の先制打に加え、サヨナラ打も1度記録した。とくに広島戦での活躍が多く、2度の先制打と1度のサヨナラ打がすべて決勝点となった。この梶谷の活躍もあってチームは長年苦手としてきた広島に対して開幕6戦で5勝を挙げることに成功している。3位以降は中日、ヤクルト、DeNAの3チームの中軸を担う選手たちで独占した。中日は3Dとして知られるようになったエルナンデス、ルナ、ナニータが活躍、さらに平田も好成績を残し最多の4選手をランクインさせている。ヤクルトも川端、畠山、雄平、DeNAはロペス、筒香と主軸の選手が高いポイントを獲得した。この3チームについては打線がしっかり機能した1か月だったといえるだろう。

パ・リーグは中村が1位、2位は意外なあの選手

パ・リーグ(表1-2)では中村(西武)が両リーグでもトップとなる19ポイントを稼いだ。中村は逆転、勝ち越し、先制、同点本塁打を1本ずつ記録、さらに勝ち越し打も5本記録するなど非常に内容の濃い打点を多く挙げていた。チームは、エースの岸が開幕から不在となるなど苦しいチーム状況の中ながら2位タイで4月を終えることに成功したが、その中にあって4番・中村の貢献度は非常に大きいものだった。2位には楽天の後藤がランクインした。月間の打率は.269、得点圏打率も.280、本塁打も2本と総合的には飛び抜けた成績ではなかったが、両リーグ最多タイとなる5度の先制打に加え、勝ち越し打、同点打も1度ずつ放っていて、ここぞという局面での活躍が目立つ結果となった。3位以下ではカラバイヨの活躍に注目したい。外国人枠の関係もあり初出場は4月9日と遅かったものの、昇格したその日に同点本塁打と、勝ち越し打を記録するなど、12ポイントを挙げてブランコの穴を十分に埋める活躍をみせた。しかしカラバイヨが殊勲打を放った試合でもチームは2勝4敗、4番がいい場面で打ってもそれを勝利につなげられなかったことが、開幕から苦しい戦いが続いたオリックスを象徴しているとも言えそうだ。

表1

表1

セ・リーグは中日がトップ、ワーストは貧打の広島

次にチーム全体の殊勲打ポイントと、チーム内で最もポイントの高かった選手をみていきたい。セ・リーグ6チームの殊勲打ポイントをまとめたものが表2-1だ。チームとして最も高いポイントを記録したのが中日。両リーグでダントツとなる5度のサヨナラ打、さらに先制打、勝ち越し打もすべて両リーグトップの回数を記録した。打線に関しては両リーグ合わせて間違いなくトップのチームだったといえる。逆にまったくいい場面で打てなかったのが広島だ。なんと勝ち越し打と逆転打はともに1度だけ。これは1点でも先行された試合はほぼ負けていた、ということを意味しており投手の好投を見殺し続けていたイメージそのままの結果となっている。チーム内で最も高いポイントを残したのは丸だが、それでも7ポイントに過ぎず、その内容も4本の殊勲打のうち2本が内野ゴロでの打点と勢いのないチームを象徴するようなものになっている。月間首位だった巨人も殊勲打ポイントではリーグ5位と伸びなかった。プロ入り初めて4番を打った坂本がチームでトップの数字を残したが、7ポイントと目立つ成績ではなかった。ただ広島と違う点はポイントを1ポイントでも記録した選手が両リーグ最多の14人もいた点だ。レギュラーではない金城、実松や、投手の田口、ポレダなども2~3ポイントを記録している。出場機会のあまり多くない選手や投手でも重要な局面で打点を挙げているというところに巨人の不思議な強さの秘密があるのかもしれない。阪神はゴメスがリーグトップの数字を挙げ奮闘したが、マートン6ポイント、鳥谷4ポイントと前後を打つ主軸2人の数字が伸びなかったあたりに、波に乗り切れないチーム状態が象徴されているといえそうだ。DeNAはリーグでも2位となった梶谷に加え、4番の筒香が9ポイント、5番のロペスが10ポイントと高ポイントを残した。さらに6番を打つバルディリスも8ポイントを挙げていて中軸の信頼度は中日と双璧といえそうだ。ただ黒羽根、関根、倉本、飛雄馬、桑原とレギュラーに定着してほしい選手たちが挙げたポイントは飛雄馬の勝ち越し打による2ポイントだけ。彼らのより一層の活躍が悲願のクライマックスシリーズ進出へのカギとなってくるだろう。

パ・リーグは意外にもオリックスがトップ、ソフトバンクは逆転打が最多

次にパ・リーグの成績をみていきたい(表2-2)。リーグでトップのポイントを挙げたのは意外にも月間最下位のオリックスだった。先制打はリーグ2位の15回、逆転打も2位の5回、勝ち越し打も2位の7回と重要な場面で打つことはできていた。しかし比嘉、岸田、佐藤達、馬原、平野佳と昨年チームを支えたブルペン陣がすべて不調や故障で機能しなかった影響は大きく、せっかくのリードをまったく守ることができなかった。5月になっても9回に追いつかれたり、逆転されたりする試合が続いている。今後の浮上のためには打線よりもブルペンの整備が絶対条件となりそうだ。月間首位の日本ハムは3選手が8ポイントを挙げた。4番の中田は4度の先制打、下位打線に座るレアードも勝ち越し、先制、逆転、同点打が1度ずつとレギュラーとして及第点の結果を出した。そして注目は大谷だ。3、4月は野手としての出場はわずか8試合に止まり、打率.212、2本塁打と不振だったが、2本塁打と1本の犠飛、1本の適時打はすべて先制打で、うち3度は決勝点となった。投手としての5勝に加え3度の勝利打点を挙げたことになり、貢献度は間違いなくチームトップだった。ソフトバンクは逆転打の多さが目立つ。7度の逆転打は両リーグで最多、打線の調子自体はよいとはいえない4月だったが、勝負強さでは際立つものがあった。西武は中村、浅村の3、4番でチーム全体の60%のポイントを稼いだ。ただそれ以外の打者の数字は伸びず。とくに昨年の本塁打王メヒアは4ポイントと低迷、打撃の調子も上がっておらず今後の戦いにむけての不安材料となりそうだ。楽天は総得点がリーグ最下位だったものの、ポイントではリーグ2位だった。後藤の5度を筆頭に先制打の数は他チームに引けをとらなかったが、そのリードを守れない試合が多くあった。ロッテは同点打が12回で両リーグトップ、しかし勝ち越しは3度と少ないように追いつくものの結局負けるという試合が目立ち、同点打を放った試合での勝敗は4勝6敗と負け越し、2度追いついた5日と21日の試合も最終的には負けている。ポイントでトップだった今江も勝ち越し打は記録していないように同点にしてからの打撃が課題となった。4月中旬に合流後なかなか調子の上がり切らないデスパイネの復調が待たれるところだろう。

表2

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日本勢の戦い方とは? データで見るサッカーACL 

G大阪、浦和、鹿島、柏の4チームが挑んでいる今年のACL。柏が日本勢一番乗りのグループ突破を決めた一方で、浦和は1勝もできず(4/25現在)予選敗退が決定しました。G大阪と鹿島は最終節に予選突破の望みを懸けるわけですが、各チームがリーグ戦とACLをどのように戦ってきたのか振り返ってみると同時に、予選突破した柏の今後について考えてみたいと思います。

まずは、4/25現在の各グループ勝敗表(表1、日本勢を中心に上位陣のみ記載)と日本勢の状況(表2)をご覧ください。柏と浦和の動向は先述の通りで、G大阪は最終節で首位・城南FCとの直接対決に勝てば無条件で予選突破、また引き分けか敗れても他チームの状況次第では突破の可能性が残されています。一方の鹿島は、勝点で並ぶFCソウルとの直接対決で勝利することだけが唯一の予選突破条件となっています。

表3にはACL出場チームの今シーズンの戦いぶりをデータでまとめてみました。各チーム横の数字は登録選手数です(2種登録含む)。

1)登録選手に占める試合帯同人数(全試合/リーグ/ACL)
チームに登録してある選手の内、どれだけの選手が試合に関わったかを表した数値です。数値が高いほどチームが保有する多くの戦力が試合に関わったことになります。

86.2%の浦和が非常に高い数値を記録。またリーグ戦とACLの比較でも浦和だけACLの帯同選手数が多い結果となっており、浦和の圧倒的な選手層が数値として出ています。一方でG大阪が登録人数は多いものの、実戦で使える選手は比較的少なく、固定されたメンバーで臨んでいることも分かります。

2)スタメン選手平均入替人数(全試合/リーグとACL間での入替)
スタメンで出た選手が次の試合でどれだけ変わっているか(ベンチ入り・ベンチ外含む)を全試合通じてと、リーグ戦-ACL間での入替人数の平均を出したものとなっています。

上記の試合に関与した人数同様に浦和だけ激しいスタメンの入替を行ったことがうかがえます。特に、リーグ戦からACLという日程では約半分近くの5.4人という結果がでております。

3)試合間隔について
リーグ戦とACLを両方戦う各チームの試合間隔を中2日と中3日に限定して何日あったかをまとめました。

戦い方という点では、中2日を4回経験した浦和がターンオーバー制でACLに臨み、その他のチームは現有戦力でやり繰りしたACLだったようです。過密日程を選手の能力でカバーしようとした浦和でしたが、結果は予選敗退。予選突破した柏を除くG大阪、鹿島はACL開幕当初こそ、ともに不調でしたが、決勝トーナメントまであと1歩のところまでこぎつけました。予選後もリーグの合間を縫って行われるACLだけに、日本勢にとっては選手層が今後を占うカギになりそうです。

では、現在のところ唯一、予選を突破している柏について考えてみたいと思います。

まず、予選突破が当然の結果といえるのが柏ではないでしょうか。選手層に関しても、どちらか一方に偏ることなく選手起用した結果が見てとれます。また、過密になりがちな日程に関してもJリーグと調整の上、ここまでホーム4試合中2試合を平日開催としACLとの間隔を調整。さらには、決勝トーナメントの日程(5/19開催)をも先に考慮し、柏だけ5/14にJリーグを開催する徹底ぶり(他チームは5/16開催)からは、本気度がうかがえます。

しかし、そこまで準備した決勝トーナメントを勝ち抜くためにも、そしてリーグ戦で順位を上げるためにも必要なのが失点数を減らすこと。ACL予選では表1にあるように、予選上位陣において「8」は多すぎます。またリーグ戦でもワースト2位の11失点を記録しており、目下公式戦9試合連続失点中で、主力にケガ人が出始めていることも心配です。

チーム一丸となってACLを狙う柏の姿は、日本勢のACLの戦い方を占う意味でも大切な取り組みとなりそうです。

表1

表1

表2

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表3

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原因はボールではない、ロースコアゲーム激増の要因とは

今年の野球は点が入りにくい、ホームランが減ったといったファンの声や記事が話題に上がることが増えている。確かに今シーズンは1-0で決着した試合がすでに9試合もあるなど、3-2、2-1といったロースコアの接戦が目立っている。とくにセ・リーグではその傾向が顕著で、ここまでのリーグ戦59試合中なんと29試合とほぼ半数の試合が両チームともに3点以下で終了した(表1-1)。このことで「ストライクゾーンが広がったのでは?」「ボールの仕様がまた変わったのでは?」といった声も散見される状況だ。はたして貧打の原因は何なのだろうか?

得点、本塁打が減っているのはセ・リーグ

その原因を探る前に前提となる事実がある。それは「得点や本塁打が大きく減っているのは実はセ・リーグだけ」ということだ。ロースコアの試合の増加はセ・リーグで際立っている(表1-1、1-2)。そして表2をご覧いただきたい。これはセ・パ両リーグの得点数と本塁打数を、今シーズンと昨年同時期とで比較したものだ。セ・リーグは得点が約33%、本塁打が50%以上減少しているのに対して、パ・リーグは得点が約10%、本塁打が約20%の減少に留まっている。ロースコアの試合(両チームの得点が3点以下)の割合もセ・リーグの49.2%に対してパ・リーグは29.1%、セ・リーグで「飛ばない統一球」時代の2011-2012シーズン以上にロースコア試合が生まれているのに比べ、パ・リーグは例年とさほど変わらない数字になっている。点が入らなくなっているのは主にセ・リーグに起きている変化なのである。

表1

表1

表2

表2

なぜセ・リーグの得点は減った?

ではセ・リーグに何が起きているのか?その原因を探るためまずはチーム別の得点と本塁打数を昨年と比較した。その結果が表3である。得点については各チーム減少しているが、とくに大きく減らしているのは、ヤクルト、阪神、広島。本塁打はヤクルト、巨人、広島の減少が目立つ。一方、DeNAは得点、本塁打ともに微減にとどめている。この差は何か?その答えが表4となる。これは外国人選手による本塁打数と打点数を昨年と比較したもの。DeNAの本塁打数と打点、中日の打点数以外は数字がすべて激減しているのがお分かりいただけるだろう。振り返れば昨シーズンは開幕から各チームの外国人選手が大活躍していた。ヤクルトのバレンティンは4月20日時点ですでに11本塁打、広島のエルドレッドは4割近い打率を残しチームの躍進を支え、阪神のマートンとゴメスは2人で54打点と強力打線の中心として君臨し、巨人のロペスとアンダーソンも主力として活躍していた。そして今シーズン、彼らのほとんどがケガによる離脱や移籍で不在なのである。そして彼らの代わりに出場している選手たちは、その穴を埋めきれていない。ヤクルトではユウイチ、田中浩、荒木、巨人では井端、金城、広島は新井、グスマン、野間らが外国人選手の不在によって出場機会を増やしている。それぞれ持ち味を生かした活躍は見せているものの、空いた穴はあまりに大きい。唯一残った阪神のマートンとゴメスも開幕から打撃の調子が上がらず、昨年の活躍とは比べ物にならない成績だ。このことが各チームの得点力低下、その結果としてのロースコアゲームの増加の要因になっていることは間違いない。巨人から移籍し、昨年以上の打撃成績を残しているロペスがいるDeNA、ルナに加え、エルナンデス、ナニータが活躍している中日が、それなりに得点力を維持していることがその証拠だといえる。

表3

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表4

表4

和製スラッガーが少ないセ・リーグ

セ・リーグの得点が減っている原因に外国人選手の大きすぎる穴があることが分かった。そうであれば彼らが無事に復帰したり、新たな外国人選手が活躍したりすればある程度各チームの得点力は上がってくるだろう。しかし、それだけでいいのだろうか?今回の現象は外国人選手がいなければ、ボールやストライクゾーンの影響が取りざたされるほどゲームの印象が変わってしまうことを、図らずも明らかにしてしまった。近年のセ・リーグでは打線の中核を外国人選手に任せるチームが主流だ。その結果、セ・リーグではこの10年の本塁打王、打点王のうち、日本人選手はともに3人。現役の両タイトル獲得経験者は、阿部、村田(巨人)と新井(広島)しかいない。これはパ・リーグの日本人本塁打王、打点王が10年で9人に上ることに比べて明らかにさびしい数字だ。打線の中核を担える存在があまり育っていないからこそ、その中核に穴が開いたときそれを埋めることが極度に困難になってしまっている。今回話題となったロースコアゲームの増加、その原因は近年セ・リーグのほとんどのチームが長打力とポイントゲッターを外国人選手に依存しきり、日本人のスラッガーが育っていなかったこと。そしてそこに外国人選手の一斉離脱が発生したことだといえるだろう。