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「紅白歌合戦」ラテ欄勝敗予想

「第65回NHK紅白歌合戦」を前に、勝敗予想を立ててみました。

紅白合わせて51組の出場歌手が今年1年、ラテ欄に登場した回数を調べ、その合計数を得点に見立てて、勝ち負けを予想したものです。1/1~11/30の首都圏版ラテ欄を基に、NHK総合と民放5局を対象とし、出場歌手名は50音順、略称も含めてカウントしてあります。

紅組 登場回数 白組 登場回数
絢香 12 214
E-girls 40 五木ひろし 25
いきものがかり 20 EXILE 180
石川さゆり 18 関ジャニ∞ 218
HKT48 66 クリス・ハート 25
AKB48 437 郷ひろみ 21
SKE48 53 ゴールデンボンバー 46
NMB48 39 三代目J Soul Brothers 46
神田沙也加 28 SMAP 107
きゃりーぱみゅぱみゅ 66 SEKAI NO OWARI 49
香西かおり 11 Sexy Zone 62
伍代夏子 23 T.M.Revolution 17
坂本冬美 31 TOKIO 116
椎名林檎 19 徳永英明 17
天童よしみ 29 AAA 20
中島みゆき 5 長渕剛 13
西野カナ 32 氷川きよし 47
Perfume 21 V6 46
藤あや子 33 福田こうへい 15
松田聖子 24 福山雅治 68
水樹奈々 17 細川たかし 16
水森かおり 29 ポルノグラフィティ 16
miwa 19 美輪明宏 23
MayJ. 68 森進一 11
ももいろクローバーZ 136
薬師丸ひろ子 16
和田アキ子 79
合計 1371 合計 1418

紅組の登場回数1位は、AKB48。437番組に「AKB」という文字が躍り、2位のももクロに300回もの差をつけて断トツでした。白組1位は、関ジャニで218回登場。僅差の2位が嵐214回と、冠番組を多く持つジャニーズ系がラテ欄を席巻しました。

ラテ欄勝敗予想では白組に軍配が上がり、昨年に続いての優勝となりましたが、さて、大みそかの結果や如何に!?

ラテとぴ(本文用)

ラテと広告 ~Caféラテ7杯目~

カランコロン♪

年の瀬も押し詰まった築地村は、いつにも増して賑わっています。

ここ『Caféラテ』も、新年を迎える前に朝から大掃除でてんてこ舞い。

ラジ男くんは雑巾を手に窓ガラスを、手伝いに来てくれたテレ美ちゃんはテーブルを磨いています。

マスターはというと、既に厨房を片付け終え、自慢のカフェラテを淹れ始めました。

「2人とも、お疲れさま。もう十分きれいになったから、おしまいにしよう」

マスターに促されて掃除を終えた2人でしたが、この言葉を待ちかねていたように、テレ美ちゃんはラテ欄を読み出しました。

「年末特番が目白押しで、まだ、ちゃんとチェックかけてないんだもん。えーと、この3時間スペシャルは…」

横から覗き込んだラジ男くんの目に飛び込んできたのは、鮮やかな色合いで作られたバラエティー特番の広告でした。

「すごいね、その特番。右肩に大きな広告載ってるし、下の方にも四角い広告がある。それに、ラテ欄も同じ色の網が掛けられてる!!」

新聞ラテ欄の広告は小枠広告と呼ばれ、表札・突き出し・記事中・記事挟み・記事下に大別されています。

一般的に、表札広告とは右上または左下に表札のように縦長で掲載される広告です。幅が番組表2局分ほどあり、2段重ねすると1局分の長さに匹敵します。突き出しとは、表札を正方形に近い形で載せる広告で、記事右下や左下など隅に突き出されます。記事中と記事挟みは記事と記事の間に置かれ、前者は十数行、後者は数行の幅となっています。記事下はその名の通り、記事の下のスペースに掲載される広告です。

「ラジ男くん、ここ見て。昼間の番組でも特番の宣伝してるわ」

テレ美ちゃんが指さしたのは、この秋に放送したバラエティー特番の再放送でした。

ラテ欄には、再放送番組の内容は一言もなく、プライムタイムに放送される3時間スペシャルのことが書かれています。

「そうだね。最近は、そういう手法が目立つね」

マスターは新聞やテレビのことに詳しく、特にラテ欄にまつわるエピソードには事欠きません。今日は何を話してくれるのでしょう?

「何時にどんな番組が放送され、誰が出るのか、ラテ欄の基本情報は3つだよね。時間の横にタイトル、その下には簡単な内容、残りのスペースは出演者。テレビが娯楽の代表格だった時代は、それだけで十分だったんだ。だけど、今みたいに多様な楽しみ方ができるようになると、テレビ全体の視聴率も昔のようにはいかない。放送局は、あの手この手で読者の目を引き付けようと躍起になっているんだよ」

「1つ1つの番組枠が大事な広告宣伝ツールってわけね、マスター」

「その通りだね、テレ美ちゃん。放送局にとって数十文字のマス目は、とても有効な広告スペースでもあるんだ。だから、縦読みみたいな工夫が生まれたりするんだよ」

放送局では、番組ごとにプロデューサーがいます。

そのプロデューサーの下、様々な番組が作られるのですが、それをラテ欄という10文字1行の枠の中で、たくさんの視聴者に見てもらおうと腐心しているのが、番宣に携わる人達です。

その人達を含め、業界内では、ラテ欄に載せる文を『ラテ』と呼んでいます。

「ねぇマスター、ちょっと思いついたんだけど、俳句や川柳のように、五七五でラテ作ったら面白いかも!?」

「30文字使えるところを、わざわざ17文字にかい?」

「うん。文字がいっぱいあって見づらいなぁって思う時があるし」

「テレ美ちゃんらしい、ユニークな発想だね」

「そうだ、ツイートしてみよっと」

スマホを取り出すテレ美ちゃんの横から、何やらブツブツとつぶやきが聞こえてきます。

「Caféラテで 寒さ飲み干す テレ美ちゃん」

さっきまで思案投げ首で押し黙っていたラジ男くんが突然、詠み始めたのです。

「ん!? ずっと黙ってると思ったら、ラジ男くん…」

これには、テレ美ちゃんはもちろん、マスターも苦笑いするほかありません┐(´-`)┌

 

さて、今年もあとわずかとなりました。

皆さま、風邪など召さぬよう、ご自愛ください。

それでは、良いお年を。

カランコロン♪

caferate

得失点差で振り返るプロ野球、巨人はなぜ勝てた?

2014年も残りわずか、プロ野球もオフシーズンの真っただ中。球界の動きも落ち着きだしたこの時期に改めて2014年のシーズンを振り返ってみたい。

■得失点差から見えてくるもの

12球団のシーズンを振り返るにあたって今回は得失点差に注目をした。野球は相手より点を多く取れば勝利できるスポーツ。唯一の目的である勝利のためにはより多く点をとり、相手にできるだけ点を与えない必要があり、プレーヤーもそのためにプレーをしている。勝利のためのプレーがうまくいっているのか、否か。それを最も端的に表す成績がチームとしての得失点差だ。もちろん短いスパンでは得失点差でチーム力を計ることは難しい。しかし1シーズンという長いスパンで見れば、そこにはやはりチームの力が表れてくるもの。今回はチームの得失点差の推移とピタゴラス勝率*によって想定される貯金数を、実際の貯金数と比較することで12球団の今シーズンがどのようなものであったかを振り返ってみたい。
*ピタゴラス勝率とはチームの総得点と総失点から想定される勝率を求める計算式
総得点の二乗*(総得点の二乗+総失点の二乗)で求める

表1

表1

■セ・リーグ 不調でも負けなかった巨人、広島は鬼門で転落

表1はセ・リーグ6球団の得失点と貯金の推移を表したもの。右の軸は得失点差、左の軸は勝ち越し(負け越し)の数を示している。また得失点差のグラフは同時に想定される貯金数も表しており、その値を左軸で示している。例えば巨人の最終成績は貯金が21、得失点がプラス44となっているが、得失点グラフの左軸の値は10から11。これは巨人の最終的な得失点差から想定される勝ち越し数は10~11であることを示す。
4月で目立ったのは広島の躍進と、DeNAのつまずきだ。昨シーズン終盤からチームに勢いの出ていた広島は今シーズンも開幕から好調を維持、得失点差もプラスを記録していたが、そこから想定されるよりもさらに多くの勝利を挙げていた。これは大きく成長した中田廉、そしてFA移籍した大竹の人的補償として獲得した一岡の予想を上回る活躍で安定し接戦をものにしていた、つまり
少ない得点差でも勝てていたことが大きいと考えられる。一方オフシーズンの補強もあって例年にない期待を集めていたDeNAは開幕から低迷、4月終了時点での得点100はリーグワースト、失点147もヤクルトに次ぐ5位と投打ともに不振、とくに主砲ブランコの離脱の影響は大きく得失点差はマイナス47で11の負け越しを喫してしまった。
5月に入ると広島と首位を争っていた阪神のチーム状態が低下する。4月は破壊力抜群の打線で勝利を重ねていたが、打線の調子が落ちるにつれ得失点もマイナスに転じてしまい、この月はリーグ最低の月間負け越し6で終えた。阪神打線に代わって状態を上げたのはヤクルトだった。大ブレークした山田、雄平を中心とした打線は25試合で145得点(1試合平均5.8)という猛威を振るった。ただ投手陣の脆弱さという弱点を抱え、月間の勝ち越しはわずかに2つ、この時点で通算の得失点差はプラスに転じていたのだが、勝率のほうは5割に届かなかった。
交流戦の始まった5月中旬以降は多くのチームの状態が悪化した。阪神、DeNA、ヤクルトが苦戦し、そして交流戦前まで首位をキープしていた広島も例年同様に苦戦した。リーグ1位だった得失点差も急落し、6月中旬にはマイナスに転じてしまった。交流戦によってここまで顕著に成績が悪化するのには必ず理由があるはず。この長年の課題を克服しない限り悲願の優勝は果たせないだろう。
ほかのチームが苦戦する中、一気に上昇したのが巨人だった。6月に入り亀井が復帰したことをきっかけにチーム力が上向き、交流戦の得失点差は12球団トップのプラス24を記録、頭一つ抜け出す形となった。このまま一気に独走もあるかと思われた巨人だがその後は苦戦が続く。7月、8月の2か月間で貯金0と一進一退、ただしこの期間の得失点差をみると7月はマイナス31、8月がマイナス10と試合結果以上に悪い数字になっている。グラフからも読み取れるように、この得失点差どおりの結果が出ていれば勝率は5割前後まで落ちていたことになり、順位も大きく落としていたはず。チームの状態が上がらないこの苦しい期間に負けを先行させなかったことがリーグ制覇につながった。
対照的にずるずると転落してしまったのが中日。7月までは勝率5割前後、得失点差もゼロ前後と可もなく不可もない成績で推移していたが、8月に投打ともに調子を落とし成績も低迷、得失点はマイナス49、球団記録を更新する月間20敗で負け越しも13に達してしまった。最終的にこの月以外は安定した戦いができていただけに、ここを持ちこたえられなかったのがクライマックスシリーズ進出を逃す要因となった。1年目の谷繁監督にはチーム状態が落ちた時のしのぎ方という課題が残る監督初シーズンとなった。
4月に出遅れたDeNAはその後もチーム状態が上がらないながらも負け越し10前後で踏みとどまっていた。そして6月にグリエルがチームに加わると打線が上向き、その後は勝ちが先行、5月から8月の成績はリーグトップ(46勝39敗)で3位以上も窺える位置まで盛り返すことに成功した。しかし勝負の9月にはまたしても打線が沈黙、結局は昨年と同じ5位でシーズンを終えることになった。最初と最後につまずいたシーズンを教訓に来シーズンは一層の飛躍を期待したい。
9月に入った時点で巨人、阪神、広島は2.5ゲーム差以内の混戦、ここで一気にスパートしたのが巨人だった。広島、阪神との直接対決9試合で8勝1敗、勝負どころで一気に力を発揮し瞬く間に大勢を決してしまった。9月以降の得失点はプラス51と圧巻の数字、優勝を争った阪神がマイナス7、広島はマイナス10と息切れしたのとはあまりにも対照的な戦いぶりだった。及ばなかった阪神、広島は長年の課題を今シーズンも克服できなかったといえるだろう。阪神は貯金こそキープしたものの1年を通じての得失点差はマイナス、9月に失速する悪い伝統も払拭することはできなかった。広島は年間では得失点差でプラスをキープ、しかし勝負の9月以降はマイナス10で4つの負け越しと大事なところで力が出せなかった。得失点差は野村監督初年度のマイナス141から年々良化し昨年はプラス3で今年はプラス39、チーム力が強化されたことは間違いないだけに今後は如何に勝つかという点が課題となるだろう。緒方新監督がこのチームをどう引き継ぐのかに注目をしたい。

表2

表2

■パ・リーグ 2強が突出、下位3球団は浮上のきっかけつかめず

次にパ・リーグ6球団をみていきたい(表2)。パ・リーグは4月からソフトバンク、オリックスの2強が抜け出した。オフシーズンにも積極的な補強を行ったソフトバンクは開幕から安定した戦いを繰り広げ、4月は得失点差31で5つの勝ち越し、5月もプラス12で4つ勝ち越しと着実に白星を重ねた。そのソフトバンクを上回ったのがオリックスだ。とくに4月は投手陣が絶好調、エースの金子が2度の完封、西は月間5勝を挙げチームをけん引、4月終了時点で貯金11と見事なスタートダッシュを決めた。この2チームは交流戦でもソフトバンク2位、オリックス3位と好調を維持し完全にほかの4チームを引き離してしまった。両チームとも想定とほぼ同じ程度の貯金を積み重ねており、勢いだけでない実力の伴った戦いぶりで下位チームのつけ入るすきはなかった。
他の4チームは苦戦した。前年のリーグ覇者楽天は開幕カードで3連勝したがその後は勝ちが続かず徐々に低迷、大エース田中の抜けた穴は大きく、それを埋めることを期待された新外国人たちは軒並み機能せずと苦しい戦いとなった。とくに田中離脱による失点の増加を得点力の強化でカバーする、という考えのもと鳴り物入りで入団したユーキリスが怪我もあってまったく働くことができなかったのは大きな誤算となってしまった。月間の負け越し数は5月から8月まで計ったように4つで推移、9月以降は勝ち越したが、得失点ではマイナスと真にチーム状態が上向くことはないままシーズンを終えてしまった。
そしてその楽天に開幕3連敗を喫した西武も低迷した。伊原新監督を迎えてのシーズンだったが、打撃陣の構成に失敗、投手陣を援護できず接戦をものにできないケースが目立ち、4月は得失点差マイナス26で負け越し10、5月に入っても黒星のペースは変わらず6月4日には早々に伊原監督の辞任という事態に至ってしまった。田辺監督代行就任後は大きく負けることもなかったが、借金が0に近づくこともなくシーズンを終えた。
ロッテは開幕から毎月得失点がマイナスで推移した。FA移籍しエースとして期待された涌井の調子も上がらず、唐川も成績が伸びず、打線も4番打者が決まらずと投打の軸が定まらない状態が続いた。その中でも6月までは勝率5割弱を維持していたが、7月2日からの6連敗で借金が10に到達すると以降は浮上のきっかけすらつかめなかった。
そして終始安定しながらも成績が伸びなかったのが日本ハム、一年を通じて貯金5と借金5の間を行き来し続けた。得失点も年間を通じて変化が少なく調子の波のないシーズンだったといえる。若手の大谷、西川らが順調に成長するなど決して悪いシーズンではなかったが、大きな連勝をする勢いもなかった。12球団で最もチーム力どおりの結果が出たチームといえるのではないだろうか。
ソフトバンクとオリックスで繰り広げられたマッチレースは最後の最後まで続いた。それまで高いレベルでの争いを繰り広げていた両チームだったが、9月に入るとともに失速。ただその原因は異なっていた。ソフトバンクは9月以降チーム状態が落ちた。8月末時点でチーム打率は.285、防御率は3.11と高いレベルにあったが9月は打率.256、防御率4.00と低迷、その結果得失点もマイナス25と月間初のマイナスに転落、必然的に勝てなくなり貯金は目減りしていった。一方のオリックスは9月以降も得失点差はプラス8、それでいて2つの負け越しを喫してしまった。これは救援陣が力尽きたことに原因があるといえるだろう。とくに守護神の平野佳が月間5敗と大誤算、最終的にソフトバンクとの差は勝率でわずか2厘。どこか1試合でも救援に成功していればと考えずにはいられない。

■日本一に相応しかったソフトバンク、来季のセ・リーグは混戦?

巨人、阪神、広島で争ったクライマックスシリーズではリーグ2位の阪神が1位の巨人を下し日本シリーズに進出した。今季のセ・リーグは各チームの浮き沈みや、得失点差から見ても確固とした”強いチーム”は存在しなかった。2連覇の経験も生かしてリーグを制覇した巨人も8月までは抜きんでた力があったわけではなかった、結局阪神を圧倒するだけの戦力はなかったということだろう。一方のパ・リーグは超短期決戦のファーストステージでオリックスが日本ハムに敗れた。一年間安定した力を出していたオリックスだがエースでの初戦を落とすという劣勢に追い込まれては苦しい。リーグ制覇を逃したつけは大きかった。9月に失速したソフトバンクだが、どのチームでも大抵年に一度は調子が落ちるもの。この調子の下降期にオリックスが歩調を合わせて失速してくれたことは望外の幸運だった。調子を取り戻したポストシーズンではチーム力で上回る日本ハム、阪神を退けて見事に日本一を勝ち取った。得失点差からみればそのチーム力は球界トップクラス、日本一に相応しいチームだったといえるだろう。

『築地さんぽ』始まります

新年1月5日より、本社のある築地周辺の散策スポットを紹介していきます。「築地」とは海や沼などを埋めて築いた土地という意味で、ここ東京・築地も江戸時代に造成された埋立地です。外国人観光客も多く訪れる築地界隈の歴史をお供に散歩してみませんか? 全12回連載です。毎月第1月曜日をお楽しみに!!

日本語は変わっていく ~辞書が認めて市民権得るまでは赤字~

表記ルールに従い、原稿を手直しする校閲者。記者からすれば会心の記事に水を差す「このクレーム野郎!」ってところでしょうか。気持ちは分かります。特に、世間一般で使われる表記をそのまま書いたのに実は誤用とか指摘された日には、立腹もいたしかたないかと。

ということで、今回は「変わりゆく日本語」のエピソード。

今週末は中山大障害で、翌週が有馬記念。いよいよ年の瀬ですねえ。いや、競馬の話。クリスマス? 何をおっしゃる、筆者は日本人です。とんがり帽子に白ヒゲつけて、すしを土産に「うーい帰ったぞ」って、そんな無国籍行事に興味ありません。え、相当勘違いしてる?

有馬記念。一年を締めくくる最高峰レース、幾多の名馬が激戦を繰り広げてきました。筆者の記憶では、1990年の有馬記念「オグリキャップの引退」が印象的ですね。

「笠松競馬から中央に移籍、無名馬を迎え撃とうと腕ぶすエリート馬相手に、不屈の走りで挑み、打ち負かした希代の名馬」とは、いかにも古めかしい引用。今の記者なら、もっと軽快に書きますか。オグリは初戦を圧勝するや重賞6連勝、その後も強敵との激闘を展開し、クリスマスの夜も残業で働くおじさん世代から雑草軍団の星として絶大な人気を博します。

17万大観衆の声援を背に見事花道を飾った90年有馬は、去りゆく怪物の独壇場でした。

同じ年の天皇賞直前「〇日には増沢が乗り、圧巻の1週前追い切りを消化」。オグリの追い切り記事ですが、厳密には赤字あり。「圧巻」は、とりわけ優れた事柄を切り取る表現。

「2冠馬のゴールドシップの強さは説明もない。とにかく菊花賞が圧巻で」(2012年の有馬記念関連記事)のように使うなら、セーフなんですが。

とかく最近は、こんな用法が目につきます。「ダルビッシュが圧巻の投球」「圧巻の決勝進出」などなど。「圧倒的な」「圧勝で」という意味合いでしょうか。「みんな使ってるじゃん」の記者には悪いけど、大半の辞書が認めるまで「赤字」として扱うのが校閲の職務。

まあ、日本語は時代とともに変わっていくもの。みんなが良しとすればそれでいいんですが。「独擅場(どくせんじょう)」が、いつしか誤字の「独壇場」にすり替わったように。

よくある赤字エピソード